いのうえさんの!

いのうえさんの日常のあれこれをお伝えします。

ラーメン屋に行ったら元アイドルの女の子が働いてた。

 

少し前のお話。

同居人(彼女)とよみうりランドから帰る途中ラーメン屋さんに立ち寄りました。そこは普段全く乗らない線の名前も知らなかった駅の前にあったラーメン屋。たまたま乗り換えでその駅で降りて、たまたまその時ラーメンが食べたかった私たちの前にたまたまあったラーメン屋。

 

店に入ると厨房に2人の男性店員とフロアに1人の女性店員がいました。

 

元気よく「いらっしゃいませー」と振り返る女性店員と目が合った瞬間、

 

…!!!!

 

驚きました。その女性店員は元アイドルの女の子だったんです。

 

 

ちょっと昔話をしまーす。

今から5,6年前、当時大学生だった私はバンド活動をしていました。それなりに精力的に活動して、将来は氣志團とかゴールデンボンバーみたいになるんだ!と意気込んでました。そんなバンドの性質上、アイドルと共演することが多くありました。(アイドルと共演する性質ってどんなだよ)

アイドルといってもいわゆる地下アイドルと言われる方々がほとんどでしたが、中には有名な方やアイドル好きの人なら知ってるであろう方達とも共演することができました。ありがたや。

 

 

話を戻しますが、そのラーメン屋の女性店員は、そのバンド時代に共演したことがあるアイドルグループの1人の女の子だったのです

そのグループは数年前に解散してしまいましたが、当時のアイドルヲタなら知ってるであろうアイドル界では名の知れたグループでした。しかも、彼女はそのグループ内でも人気のメンバー。

 

え!〇〇の〇〇ちゃんじゃね?!?!

 

心の中で僕は絶叫しました。

 

いや、ちょっと待て。なんでこんなところにいるの?!え、こんなことある?!いや、待て、ただのそっくりさんかもしてない。うん。きっとそうに違いない。〇〇(地方)のグループだし。そうだ。きっと似てる子だって。

 

この間0.5秒。

しかし、そのとき私は知ってる人と偶然鉢合わせた時のハッとした顔をしてしまいました。

そして、あんなに元気よく「いらっしゃいませー」を言っていた彼女もハッとして顔を背けて私たちを席に案内しました。

 

え、今の反応絶対そうだよな?!絶対〇〇ちゃんだよな?!

 

このわずか1秒足らずの間に私の疑いは確信に変わりました

 

同居人(彼女)ときゃぴきゃぴメニューを見て平静を装いますがあの子のことが気になってしかたがありません。

その後、注文をしますが、お水を出す時も注文を取る時も不自然に俯いて顔をこちらに向けないのです

 

もう絶対そうじゃん!絶対そうだけどめっちゃバレたくないんじゃん!バレたくない人のソレじゃん!!

 

私にはしっかり見えていました、彼女から溢れんばかりの話しかけるなオーラ

 

注文を取り席を離れる彼女。すると同居人(彼女)が

「あの子なんかよそよそしくない?なんか変だよね?」

 

やっぱ君もそう思ったー?!そうなんですよー!俺あの子知ってるのー!元アイドルなのー!めっちゃ話しかけるなオーラハンパないよねー!

 

また心の中で絶叫しました。

しかし、店内には私たち2人だけ。

めちゃくちゃ言いたいけど言ったら絶対聞こえちゃうし言えない。

 

私「ん?そうだった?」

 

平静を装い、冷静さを取り戻すためKinki Kidsのジェットコースターロマンスを心の中で大熱唱する私。

 

彼女はというと、注文を取り終わった後、不自然に店の構造的に我々の視界に入らないところにエスケープをして厨房の男性店員たちと談笑を始めました。

 

もう100%〇〇ちゃんだし、本当にバレたくないんだwww

 

もうなんだか可愛くなってきました。

 

 

彼女との共演は1回だけではなく何度か共演させていただいて、彼女のグループが主催のイベントなどにも出演させていただいたことなんかもありました。ただあいさつをする程度で、特別仲良くさせていただいていたわけではなく。

むしろアイドルヲタクだった私は楽屋やステージ裏でアイドルの人と話すという行為はなんだかルールを侵しているような気がして、一度自分が頻繁にイベントに通っていたアイドルと共演する機会があったときも、裏では挨拶しか交わさずわざわざお金を払いサイン会に参加して、自分のギターにサインをもらうようなシンプルキモヲタでした。

 

だから、いくら何度も共演経験のある彼女とはいえ、

お!〇〇ちゃんじゃん!久しぶり、こんなとこで何してんのー?

なんて言えるわけがないのです。

そんなこと言えるのは人のCD流してミュージシャンを気取るDJという人種のみです。

 

さらに、彼女が私をアイドル時代に何かしら接点のあった人として認識していることは彼女の反応を見る限り明確ですが、それが共演したバンドマンの1人として認識しているのかなんてのは分かりませんし、当時のファンやヲタの中の1人だと思われているかもしれません。

 

 

しばらくすると彼女がラーメンを運んできてくれました。

 

やっぱり不自然に俯いています

 

安心してくれ、何も話しかけないよ笑

 

 

思い返すとあのグループが解散したのは彼女がまだ高校生の時だったかな。解散した後、東京の大学に進学して今はこのラーメン屋でバイトをしながら女子大生でもしてるのかな?はたまた新たな目標に向かって頑張っているのかな?

そんなことを考えて、ステージの上でキラキラ輝くアイドル時代の彼女、そして当時の自分のこととかを思い出してたら勝手にエモくなってきてしまいラーメンまでエモい味になっていました。

 

なんだか勝手にホクホクした気持ちになり、お腹も心も満たされてお会計。

レジ打つ時もしっかり俯く彼女。

最後まで笑ってしまうほどの話しかけるなオーラ

 

安心して、何も言わずにもう帰るから笑

 

 

店を出た後、同居人(彼女)に事情を全て説明すると、

「あー!そうゆうことかー!あの子本当に不自然だったもんねー」

と納得されていました。

 

てかラーメン屋って!元アイドルがラーメン屋って!漫画かよ!!!ホクホクするやん!!!そんなのホクホクするに決まってるじゃない!!!!!

 

 

アイドルをやめて一般人になるもやっぱり自己顕示欲を満たしたい系女子がSNSに蔓延る昨今、あんなにも愛されたアイドルグループから引退しラーメン屋で健気に頑張る彼女に笑顔と明日への活力を貰いました

 

彼女はアイドルを引退しても私にとっては変わらずアイドルだったのです。

 

なんか俺もがんばろー!って思えた日の話でした。

 

追伸、〇〇ちゃんをずっと推して地方を飛び回っていた友人のならさんにはまだこのことを伝えていません。あと10年ぐらいしたら教えてあげようと思います。

 

 

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