ひょっこりはん似の後輩のせいでひょっこりはん嫌いになった
ひょっこりはん似の会社の新人くん。最初はなんて仕事のできないやつなんだとイライラすることも多かったけど、最近は頑張っているなぁと思う。
ただ、1つだけ気になってしょうがないことがある。
それは顔がひょっこりはんに似ているということではない。
彼は仕事にいつもマスクをつけてくる。が、仕事中はマスクを口ではなくアゴにかけてある。きっと息苦しいのだろう。これは理解できる。私もよくする。アゴマスク。
ただ、彼はこの状態でクシャミをする。
一回二回の話じゃない。何回もする。
その度に私の心の中の霜降り明星・粗品さんが
いや、マスクの意味!!!
とツッコミます。
キャーだよ。唾キャーだよ。
彼は何のためにマスクをしてきているのか。
外から守って、自分は周りにガンガン攻撃していくストロングスタイルなのか。自分だけウイルスから守られた気になって周りはどうでもいいタイプなのか。理解に苦しむ。
せめてしっかり手で口を覆ってくれよ。君のそれは覆っている風だよ。風なの。なんちゃってなの。セレブ熟女がオホホって笑う時の手だよそれ。
しかも唾がかかったその手でダイレクトにマウス握るじゃん。
キャーだよ。マウスキャーだよ。
こんな小さいことで私もイライラしたくありませんよ。ここで体調を気遣ってあげるぐらい心の広い先輩でありたい。
だけど君がクシャミをする度に遠くからナイスひょっこり〜って声が聞こえてくる気がするんだ。ナイスでもひょっこりでもねぇのに。
これが一番イライラするんだよ。オフィスの奥からナイスひょっこり〜って。想像してみ?
キャーだよ。耳キャーだよ。
君がマスクをしないでクシャミをするせいで私はひょっこりはんを見る度にイライラする体になってしまいました。何も悪くないひょっこりはん。ごめんよひょっこりはん。
だけど最近ひょっこりはんを見る機会が減ってきて安心してるよひょっこりはん。ごめんよひょっこりはん。
でも忘れた頃にひょっこり貴方は私たちの前に現れるんでしょひょっこりはん。
そのとき大きな声でナイスひょっこりと言えるよう、まずは後輩をこれ以上嫌いにならない方法を考えながらキンプリ聴くよ。
You're the only flowering heroine.